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幼なじみの魔女について丨縞あさと 読み切り集【ネタバレ 感想】

 

こんにちは、なとり です。

 

今回紹介する漫画は縞あさとさん作

『幼なじみの魔女について』

 

この漫画がすごい2019年にて10位をとった君は春に目を醒ます

作者さんの読み切りが4作収録されています。

 

表題作『幼なじみの魔女について』は『魔女くんと私』と同じ世界の話になっています。

 

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あらすじ

十和の幼なじみ、星川陽は、現代では珍しい“男の魔女”。

女の肌に触れないと魔法が使えない“男の魔女”は17歳になると、魔女以外の身近な女性に誓いの指輪を渡さなければならない。

陽はその相手に十和を選ぶが、一方的な話に十和はその誘いを断ってしまい……?

「魔女くんと私」のスピンオフの表題作をはじめ、縞あさとが贈る珠玉の読切4編を収録した待望の読切集!

収録作品:「幼なじみの魔女について」、「藍くんと忘れな草」、「波のはざまに」、「シザーリセット」

出典:白泉社ホームページより

 

 

漫画情報

タイトル 幼なじみの魔女について
著者 縞あさと
出版社 白泉社

 

作者 縞あさとさんTwitter

最新情報など更新されています。

 

 

『幼なじみの魔女について』の見どころ・感想

 

『幼なじみの魔女について』の見どころや感想を紹介していきます。

ネタバレもある程度含まれますので、気になる方はご注意ください。

 

 

幼なじみの魔女について

 

まずは表題作から。

作者さんの初連載漫画『魔女君と私』と同じ世界の漫画ですが読んでいなくても大丈夫です。

少し前作の人物に触れていますが、それだけです。

 

 

幼なじみの「男の魔女」17歳の誓いの儀式の前に

 

主人公、十和の幼なじみ星川 陽は「男の魔女」

 

魔女の力の源は女性の中にあるらしく男の魔女は女性の肌に触れて力をもらえないと魔法が使えない。

 

故に17歳になると身近な女性に誓いの指輪を渡し、忠誠を示す習わしがあるそう。

 

陽は幼なじみということもあり十和にその相手に選ぶが勝手に話を進め、

自分を道具のように扱われることに納得がいかずその申し出を辞退して…というストーリー。

 

 

幼なじみが故の意地の張り合い

 

魔女の家では男の立場が弱く、女性が苦手な魔女が多い。

 

陽も昔は女の子が怖くて泣き虫で十和が陽をひっぱっていたが、

現在ではそんなこともなくなり普通に女の子と親しくしています。

 

誓いの儀式を断りはしたものの謝ってくれれば出てあげようと思っていたところに陽の親戚のサキが現れることで状況は悪化していきます。

 

十和が辞退するのであれば自分が代わりにと立候補してくるサキに十和は是非どうぞと譲り、陽も十和に今まで迷惑かけてごめんと告げサキの申し出を受け入れる。

 

お互いにちょっとしたすれ違いによる意地の張り合いですね。

 

十和は少し素直になれないところがあるだけで陽を大事に思っているし、

陽も女の子と気軽に話せるとは言え特別なのは十和だけという側から見れば出来上がっている2人なのですがそれ故にずっと同じ状態ではっきりさせていなかったことが儀式を機に現れてきたのだと思います。

 

なとり
なとり
手を繋いで魔法を使うシーンが可愛らしく、程よいテイストのファンタジーでした。

 

 

藍くんと忘れな草

藍の読みは“あおい”です。

 

主人公は出だしから記憶喪失状態

 

主人公、小川結夏は高校入学前の春休み事故にあい記憶喪失に。

 

そんな結夏の元に君の幼なじみだという倉本藍という少年が現れる。

 

彼は小学校時代結夏に手酷く苛められていて、以前の君に聞きたいことがあるからそのために記憶を取り戻す協力をしようと申し出てきて…というストーリー。

 

 

藍君の執着心

 

藍くんは本来進学校に進むつもりでしたが、以前結夏に言われた言葉を聞き逃してしまったことから

その時に何を言われたのか知りたい。」

その一心で結夏と同じ高校に通うことを決めました。

 

小学生時代もいじめられた記憶をノートにとっていたり、その一方で好きな食べ物も覚えていたりと執着心ありありです。

 

もちろん恨んでいるだけではなく、当時人見知りで周りと馴染めずにいた自分を引っ張り上げてくれた結夏に感謝も憧れもある。

 

小学生時代のことって結構尾を引いたりしますよね。

 

藍にとっても今の自分を作り上げている大きな基盤になっているわけで結夏がいなければもっと内向的な人間のままだったかもしれないですし。

 

けど今の結夏はそれを覚えていない。そんな今の結夏と藍が向き合っていくお話でした。

 

なとり
なとり
今後の2人も垣間見てみたいと思いました。

 

 

 

波のはざまに

 

少し重めのお話

 

主人公、睦の友人匠巳が事故で昏睡状態に陥ってしまった。

 

そんな睦に匠巳の義妹、美都夜は「あなたが匠巳を殺したんでしょ」と告げるところから始まるストーリー。

 

睦の幼少期母に逃げられたことから父は荒れ始め暴力を振るわれるようになっていた。

 

そんな睦に声をかけてくれた一つ年上の匠巳を心の拠り所にしていたが美都夜が義妹になったことでそれを奪われてしまう。

 

美都夜はそんな睦の嫉妬心を見透かし抉ってきますーー

 

 

睦と美都夜の歪な関係性

 

そんな美都夜も実の親に捨てられています。

 

匠巳を睦から奪うことで美都夜を妬む目を見ると

自分が幸せな子に感じられることからわざと匠巳に嫌がらせをしていました。

 

美都夜は自分に向けられる妬みの視線が欲しい。

匠巳は美都夜と睦のどこか入り込めない関係を羨ましく思っている。

 

睦は匠巳を奪う美都夜を疎ましく思っているものの同じものを感じて拠り所にしているところもある。

 

そんな歪な関係性を匠巳の事故の真相と絡め上手く纏まっていたといます。

 

 

 

シザーリセット

作者さんのデビュー作だそうです。

 

死んだ人間が学院に紛れ込む

 

半世紀前不慮の事故で死んだレン・ローシュ。

 

普通の人間ではない理事長の力で魂を学園に繋ぎ止められ、「モニター」の契約を持ちかけられる。

 

より良い学院づくりのために学院内をレン(生徒)の目線で観察したいとのこと。自己消滅するよりはとレンはその申し出を受け入れる。

 

モニターは死んではいるものの10年ごとに数ヶ月の間は実態にもなれて生徒として自由に過ごせ、終わらせる際は伸びた髪を切ることで実体が消え、自分に関する記憶は抹消される。

 

それを繰り返し5回目のモニター期間に入ったところからお話は始まります。

 

 

アリシアとの出会い

 

そんなふうに半世紀過ごしてきたレンは生に執着せず、何の望みも持たずに生きてきたがアリシアに出会い恋をしてしまうことで初めて願いをもってしまいます。

 

本来であればモニター期間も終わっている時期居残ってしまっていることで理事長の術に綻びが出始めます。

 

彼の施した術はレンが学園にいる間本来存在していたはずの誰かの居場所を借りることで成立する術。

 

今回その場所を借りている相手オリバーはアリシアの大事な人でした。

 

そのことを知ってレンは何を願うのか、何を叶えるのか見届けてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

 

日常ものに少しファンタジー要素を織り込んだ作品を作るのがうまい作者さんだと思います。

 

表題作以外はきちんとお話を畳んでいるものの完全にハッピーエンドというわけではないのもよかったですが、そういうものを求めていない方には物足りないかもしれません。

 

暗くて重めな雰囲気を纏っているものもありますが、それでもその中での着地点を見つけて前に進んでいます。

 

藍くんと忘れな草、波のはざまにの相手に向ける執着心のままならなさが良かったです。

 

 

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なとり
少女漫画、乙女ゲーム、女性向けライトノベルなど恋愛ものが主食ですが、百合、BLもつまみ食いしてます。 漫画、乙女ゲーム、ライトノベルの紹介・感想などを配信する趣味の雑記ブログです。 楽しんでいただけると嬉しいです。