マンガ

束の間の一花 *漫画紹介・感想 【漫画アプリ Palcy(パルシィ)】

今回紹介する作品は『束の間の一花』

 

 

余命短い大学生の女の子と、元大学講師の先生との交流を描いています。

恋愛ベースではありますが、生きる目的や希望を共に見つけていくお話。

 

 

 

書籍化はしていませんが、漫画配信アプリ「パルシィ」で読むことができます。

 

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登場人物

 

千田原  一花(せんだわら いちか)

大学生。高校2年の春に余命2年だと告げられる。

能天気な性格。好きなことになると周りが見えなくなりがち。

先生と水羊羹が好き

 

萬木昭文(ゆるぎ あきふみ)

哲学の元准教授

大学生の時両親と祖父母を亡くし、先生になるという子供の頃からの夢だけが生きる希望。

カレーが好き。

 

千田原 大樹(せんだわら かずき)

高校二年生。一花に口出ししてくるが仲はいい

姉に長生きして笑っていてもらいたいと思っている

先生のことを「ゆるゆる」と呼ぶ

 

渋川先生

哲学・倫理学の先生。

萬木先生が学生だった頃からの知り合いで病気のことも知っている

 

 

 

あらすじ

 

 


主人公一花は高2の春、病気により余命2年と宣告される。

余命を気にして生きるのは楽しくないと考え家族以外には病気だということを告げずに高校生活を終える。

 

余命宣告された2年を過ぎ、病状は進行しているものの普通に生きていきたいと大学にも進学し、その大学で萬木先生と出会い彼に恋をする。

しかし突然先生は大学を辞めてしまいます。

半年ぶりに偶然再会を果たし先生が病気だったことを知り、つい好きだったことを告白してしまって…

 

 

 

魅力・見所

 

『束の間の一花』の見どころや感想を紹介していきます。

 

ネタバレが含まれますので、気になる方はご注意ください。

 

 

死と向き合う二人

 

主人公2人は余命短いことから死と向き合うことを余儀なくされます。

 

 

一花はもう余命2年の期間を過ぎていて、

先生も手の施しようなないレベルにまで病状は進行しています。

 

そんないつ死んでもおかしくない状態の二人。

 

 

一花は残り2年普通に生きることを選びました。

病気のことを家族以外には知らせず、学校にも普通に通い、大学にも進学しています。

 

おそらく病気だと知らレルことで周りから特別扱いされたりすることや、

自分自身も病気と向き合うことになることが怖かったからなのだと思います。

周りも知ってしまったらどうしたって普通ではいられないですしね。

 

そんな目を背けることでなんとか保っていた普通の日常の中先生に出会い恋をしたことで輝いた日々が始まります。

 

 

 

一方先生は両親・祖父母も亡くしていて一人きり

先生になるという夢を叶え、それだけが希望だったのに病気になり先生も辞めることに。

 

先生は病気だと分かるまでの間も孤独で、唯一の夢だった

「先生」であることが自分の支えでした。

それは生前家族が応援してくれていた事もあって尚更です。

それが病気によって一瞬にして奪われてしまった。

 

もう何もかもどうでも良くなってしまって、ただ死を待つ日々。

 

そんな中自分を慕ってくれていた一花に再会し、今でも先生と呼んでくれる事や好きだと言ってくれたことで自分がまだここにいる実感とか、離れていった世界に少し戻れたように思ったのではないかと感じました。

 

 

そんな当たり前だった日常や希望が病気によってあっという間に奪われてしまった二人。

死と向き合う心情が丁寧に描かれていました。

 

 

 

家族の目線・距離感

 

この作品では家族の目線や距離感も描かれています。

主には一花の母と、弟です。

 

 

特に弟はまだ高校2年生ということ、一花もゆる〜っとしていたり、一見まだ元気にも見えるということもあって現実味が湧いていない、姉の死に向き合うことが怖いということから感情が大きく揺れている様が見られます。

 

しかしもう宣告された2年が過ぎているのでいつどうなってもおかしくないということも分かっている。

そんな中恋に必死になっている一花にもっと家族も大事にして欲しい、長生きしてほしいという気持ちも痛いほどわかります。

 

 

そんな弟は一花と先生が会うことに反対していました。

一花と先生が待ち合わせをしていたある日、一花が倒れて病院に運ばれてしまいます。

 

待ち合わせには来れないと先生に伝えに向かった際に「病気で長くないからもう会わないでやってくれ」と姉の病気をバラしてしまったりもします。

まぁ弟は先生の病気のことも知らないでしょうし、家族のことを思ってやった行動でもあるのがね…

 

けれどいざ一花が「もう先生のことは諦める」と言うと自分のやった行動は姉の幸せを奪ってしまったのではないかと後悔してしまうところも人間味があってよかったです。

否定していたくせに相手にそれを肯定されると躊躇しまいますよね。

 

 

母親は母親で心情を多くは描かれてはいませんが、自分の辛い部分を娘には押し付けないように見守っているように感じました。

先生と一花がお互いに余命短いことを知るシーンを立ち聞きしていましたがいくら母とはいえ二人だけが分かることには踏み込めない。そんな風にも見えましたね。

 

 

先生の変化

 

弟の行動によってお互い余命短いことを知り、本音で話し分かり合えた二人。

 

先生にも変化が見られ、自分から一花に会いに来るようになります。

先生にとっても一花が生きがいになっていきます。

 

「さよならだけが人生」ならば

いつか全部が離れていくだけが人生ならこんな気持ちいらなかったのに

 

 

とあるように先生はお別れが多い人生で、自分の手から離れていったものが戻ってくるなんて思っていなかったんだなとトマトの件からも伝わってきます。

 

けれど一花によって失ってしまったトマトも食べることができたり、

彼女の前では「先生」のままでいられて、更には1日だけ先生に戻れるかもしれないと言う希望も出てきた。

 

 

しかし今度は先生の病状が悪化してしまいます。

 

倒れてしまったシーンで一花が作ってくれたカレーがこぼれていくのをただ苦しみながら見ることしかできない、余命も1ヶ月と言われてしまう。

希望を持ち始めたところで、絶望に落とされてしまいます。

 

自分の病気に、死に向き合っている人達はこうやって、どうでもよくなる瞬間やどうにかって欲しい希望にずっとぐるぐると振り回されているのだろうと思うと自分自身もどうあるべきか、人に対してもどうあるべきか考えてしまいました。

 

 

 

生きる目的・幸せとは

 

倒れてしまった先生の元にかけつけた一花でしたが先生は別れを告げてきます。

本当は君といたい、君といる時だけは楽しかったけど明日死ぬかもしれない自分といるべきではないと。

 

それに対して

「でもまだ生きてます」

「私といたいって、両思いってことですか?」

 

 

と言える彼女は強い。

 

彼女は未来よりも「今」を見ています。

「でもまだ生きている」は自分にずっと言い聞かせていた言葉のようにも思えました。

 

 

そんな一花の言葉に背を押され、またこれが最後かもしれないと夜に病院を抜け出し大学へと忍び込む二人。

 

空き教室で二人だけの授業ごっこを始めますが警備員に見つかってしまいます。

このシーンで今まで二人だけの世界だったのが一気に現実に引き戻される感じがリアルで読んでいる私もハッとさせられました。

 

そのピンチは先生の病気を知っている渋川先生がなんとかとりなしてくれ、

その後野外公演場?のようなところで授業(授業というか、先生自身の話を始めます。)を再開します。

 

夢の話、家族の話、病気の話。

死ぬのは自然な事だけどならばなんのために生きるのか。

俺たちの一生は束の間なんだーー と。

 

「でも君といると幸せで一緒に生きたい。幸せっていいものだ。」

 

 

とお互いに一つの答えにたどり着きます。

 

自分の人生で多くの人に何かを残すことができるのは素晴らしいし、素敵なことです。

けれど多くの人はそんな風に何かを残すことはできません。

せいぜい自分の周りの人がしばらく覚えていてくれるくらいの範囲。

 

そんな中で自分の中だけで出た答えでもいい。でもそれを他人と分かり合えたらもっと幸せなんだということが

二人を通してわかった気がします。

 

 

 

まとめ

 

久しぶりに文章を打っていたらどうにもあらすじ説明ばかりになってしまってすみません…

もう少し感想メインで書けるよう精進します。

 

 

私は自分自身の死に向きあった経験はありませんが、この漫画を通して少しそういった視点に触れることができたかなと思いました。

いつか病気によって苦しむ人生が来るかもしれない。

その立場になれば他人のいうことが綺麗事のように感じたり、どうでもよくなったりもするでしょう。

 

どんなことでもそうですが結局その立場にならなければ本当の意味での理解はできないと思っていて、同じ立場で理解できても正解は分からない。

そんなやるせなさもまた思い出すときに私もこのお話のことを思い出すかもしれない。そんな作品でした。

 

 

作者さんは現在ご病気で連載も休止中とのことですが、ご本人が万全な状態で描けるのが一番だと思います。

お話も終盤に差し掛かってきていると思うので向き合う気力も必要でしょうし。

のんびり待っているので無理せず治療に専念して描けるタイミングが来たならば二人の結末を見せてもらえれば嬉しいな思います。

 

 

興味湧いた方いましたら是非「パルシィ」からどうぞ

 

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おすすめ作品

 

余命一年と宣告された女の子と、その子の初恋の相手との交流を描いたお話。

ループ要素などもありますが、死を目前にした女の子の心情の描き方が素晴らしい作品です。

 

夏空のモノローグ』シナリオ担当の西村悠さんが書いています。

 

 

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なとり
少女漫画、乙女ゲーム、女性向けライトノベルなど恋愛ものが主食ですが、百合、BLもつまみ食いしてます。 漫画、乙女ゲーム、ライトノベルの紹介・感想などを配信する趣味の雑記ブログです。 楽しんでいただけると嬉しいです。

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